丸紅経済研究所 「エルドアン・ポリシーとトルコ経済の行方」のレポートのご案内
丸紅グループの取引先を対象とした会員組織「丸紅 取引先協力会」より、丸紅経済研究所が配信するレポートをご案内致します。
本レポートは定期的に配信されますので、ぜひご一読ください。
レポート概要
今回は、「エルドアン・ポリシーとトルコ経済の行方」と題したレポートを掲載しています。本レポートでは、現在、トルコ通貨・リラが年初以来最安値を更新し続ける理由や、今後の動向について解説されています。
要旨
- トルコでは、トルコ中銀の2会合連続の利下げやエルドアン大統領の発言を受けて、トルコの通貨リラが下落。10月7日時点で対ドルレートが年初来▲28%と最安値更新を続けている。
- トルコの消費者物価指数(CPI)では記録的なインフレが進行しているが、市場では更なるインフレ加速や通貨下落が進行する懸念が強まっている。こうした状況で格付機関が相次いでトルコのソブリン債格付けを引き下げ、トルコ政府の資金調達環境は一段と厳しさを増している。
- トルコの22年の成長率見通しは中期経済計画の予測を上回る水準だが、こうした経済成長は利下げによる景気過熱の結果と言える。その代償が通貨安と高インフレの一層の進行であり、その副作用は様々な形で経済にあらわれてきている。
- エルドアン大統領の利下げ追求姿勢は堅く、来年6月に予定される大統領・議会選挙に向けてむしろ一段の加速も示唆されている。緩和的な金融政策が続く限り、高インフレと通貨安圧力の継続は避けられず、トルコ経済は対外的な脆弱性を抱えた綱渡りの情勢が続くと見られる。
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