丸紅経済研究所 「欧州のガス不足懸念は来年も続く」のレポートのご案内
丸紅グループの取引先を対象とした会員組織「丸紅 取引先協力会」より、丸紅経済研究所が配信するレポートをご案内致します。
本レポートは定期的に配信されますので、ぜひご一読ください。
レポート概要
今回は、「欧州のガス不足懸念は来年も続く」と題したレポートを掲載しています。本レポートでは、ロシアと欧州の関係悪化に影響を受けたEUの天然ガス輸入状況、ガス不足が経済、金融・財政に及ぼす影響について解説されています。
要旨
- ロシアと欧州の関係悪化を受けて、ロシア国営ガスプロムが欧州連合(EU)諸国向けの天然ガス供給を相次いで削減し、EUの天然ガス輸入の減少が顕著となりつつある。
- EU は事前の対応策として設定した「11 月1 日までに貯蔵率80%を確保する」目標を2 カ月前倒しで達成したが、冬期を乗り切るのに十分とは言えず予断を許さない状況である。
- 液化天然ガスの調達拡大と7 月末にEU内で合意した「8 月から来年 3 月までガス消費量を過去 5 年平均比 15%削減」を目指すことが今後のガス在庫確保のカギとなる。
- ガス不足懸念を受けてガス・電力価格の高騰 が続き、 高インフレ の 長期化 と家計の消費意欲減退が懸念されるなど、経済、金融・財政のあらゆる面で欧州を圧迫し、景気後退入りのリスクを高めている。
- ガス不足の懸念が今冬で終わるとは限らず、今冬に在庫をほぼ使い尽くしてしまうと、来年は今年よりも状況が厳しくなる可能性がある 。
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